塩酸が、金属を溶かすか調べよう。

金属が溶けるなんて信じられないなあ。金属は､石灰石より硬いでしょ。

二酸化炭素を作る時､石灰水に塩酸を注いだら､泡を出しながら溶けたから､金属も溶かすんじゃないの。

塩酸には、どんな性質があるでしょう。

　７／１３時間

アルミニウムを入れると・・・

泡を出しながら溶ける。

塩酸の中にアルミニウムやスチールウールを入れて変化をしらべよう。

フライパンを洗う時に使うスチールウールもやわらかいよ。でも、本当に溶けるのかしら。

台所にあるアルミホイルを小さくちぎって入れてみよう。やわらかくて溶けそうだよ。

アルミニウムを入れると､細かな泡がたくさん出たよ。そのうちに、形がくずれて溶けていったよ。

スチールウールを入れると・・・

泡を出しながら溶ける。

塩酸に溶けた金属はどうなったのでしょう。

スチールウールも泡を出しながら､溶けてしまったよ。
塩酸には､金属を溶かす性質があるのね。

　８／１３時間

塩酸は蒸発させても何も残らないはずだから､きっとアルミニウムや鉄だけが残るに違いないよ。

金属が溶けている塩酸を蒸発させるとどうなるかな。

金属が溶ける時に、たくさん泡を出していたから、アルミニウムやスチールウールは、気体になって出ていったかもしれないよ。

水に溶けた食塩は、水を蒸発させると取り出すことができたね。

形は無くなって見えないけど､塩酸の中に溶けているんじゃないかな。

　９／１３時間

変化なし

白い粉をもう一度、塩酸に入れてみる。

白い粉が残る。

アルミニウムが溶けた塩酸

アルミニウムや鉄が溶けている塩酸を蒸発させてみよう。

それじゃ、アルミニウムや鉄は、いったい何に変化したのかな。

塩酸に入れても泡が出ないということは､アルミニウムや鉄は、違う物質に変化してしまったんだよ。

変化なし

白い粉をもう一度、塩酸に入れてみる。

白い粉が残る。

スチールウールが溶けた塩酸

塩酸に溶けたアルミニウムは、
塩化アルミニウムという物質に､
塩酸に溶けた鉄は､
塩化鉄という物質に変化したんだよ。
もとのアルミニウムや鉄とは違う性質をもつ物質になってしまったんだ。